コラム | 第19話 喫煙オリンピック

ついに煙草が一箱300円になるらしい。

もう、とっくに煙草を止めてしまっているので関係ないと言えば関係ないのだが、やはり気になる。

昔は一日二箱は吸っていたから、そのまま続けていれば600円になっていたんだ。

うーん、昼飯が食えるよな・・・と思ってしまう。

考えれば喫煙者もどんどん肩身が狭くなってきている。
職場も交通機関もほとんど禁煙になってきた。
白い目で見られながら、ほとんど税金の白い煙を吐いている。

そこで、全世界の喫煙者の市民権獲得のために「喫煙オリンピック」を提案したい。
スポンサーは全世界の煙草会社だ。

競技内容は普通のオリンピックと同じだが、過酷なのはすべての競技をくわえ煙草でやらなければならないことだ。

くわえ煙草で体操の吊り輪を行い、100mを走り、棒高跳びを飛ぶ。水泳は煙草の煙を詰めたボンベを背負って行う。

格好良いのは射撃だ。くわえ煙草でライフルを構えればスナイパー気取りだ。

私にも金メダルのチャンスが

もっとも過酷なのはマラソンだ。
ゴールまでに4箱を吸いきるルールになっている。
勿論、吸殻はポイ捨てだ。

煙草と言えばやはり酒なので、給水ポイントでは酒を必ずとらなければならない。
最後は大半の選手が千鳥足だ。

ゴールと共に吐く選手が続出する。

あまりの過酷さ故に従来のオリンピックは子供の遊びにしか見えなくなる。

煙草を吸う人間はヒーローとなるのだ。

・・・という話を今だ煙草を吸い続けている友達にしたら 鼻で笑われた。

ふっ、味方を1人失ったな。