コラム | 第37話 小さな不幸の積み重ねに関して

昨日は東京出張でした。

朝からバスが遅れ、駅に着いたら踏切の遮断棒が折れて電車が遅れ、ようやく乗ったら前の電車が急病人看護で遅れ、ぎりぎり新大阪で新幹線に間に合いました。

ところが、乗ろうとしたら、おばあさんの集団が車内で席があっちとかこっちとか、なになにさんはこっちの席とかで、なかなか乗れず、駅員に誘導され別の車両から飛び乗りました。

…ようやく二人掛けの窓側に座ったら、やたら太った、おたくっぽい青年が遅れて横に座り、サンドイッチを食べ始めました。肘掛が腹にめりこんでいます。

くそー、狭い、うっとうしいと思っていたら名古屋で降りてほっとしました。

サンドイッチ

すると今度はさらに太った女の人が隣に座り、サンドイッチを食べ始めました。
肘掛に腹がのっています。

でぶはサンドイッチが好きなの~?と思わず、問いただしたくなりました。

こんなふうに小さな不幸は連鎖していくんだなぁ…と思っていたら、ポケットに入れていたはずの切符が見当たりません。

改札で謝りたおして外に出たら、スマホのディスプレイにへばりついていました。
…こうして、不幸もへばりついていくのです。